鉄道でインド横断(チェンナイ→ムンバイ)

年末の大掃除で見つけたもの第2弾という事で、2006.6月のインド横断の写真等を紹介する。
(ちなみに第1弾はこちら


インドに旅行すると、また何度でも行きたくなる人と、もう絶対行きたくない人にはっきり分かれるそうだ。僕はと言えば、当然前者!

1回目は、大学4年の時にネパールのトレッキングの帰りに行ったパトナー、ベナレスとカルカッタ、2回目はバンコク駐在中に家族旅行で行ったニューデリーとアグラ(ちなみに、家族には「物乞いに囲まれるのがコワイ・・・」とやや不評であった(笑))

そして今回ムンバイにいる友人を訪ねる際、折角なので南部から鉄道で横断してみようと思い立ち、タイ航空でバンコク経由チェンナイに飛び、近郊の遺跡やビーチで3泊滞在した後、約24時間かけて鉄路でムンバイに到着した。

まずは今回乗車したChennai-Dadar Expressの時刻表と切符を紹介しよう。ちなみにDadarとはムンバイ市内の駅で、一部の長距離列車の終着駅となっている。(ムンバイ中心部へは20分程)

1.時刻表・地図
この時刻表は 'India Rail Info'というサイトから抽出したもの。主要列車の全停車駅・運賃・運行状況等、随分細かいデータが列車毎に掲載されている。この緻密さはインドの国民性を表しており、興味深い。例えば、今回紹介する列車の現在の運賃はここに表示されている。

データの他にも、Trip Diary, Blog Forum 等で乗客(インドの鉄道ファン?)が投稿できるようになっており、列車が何分遅れているとか、どこの駅に臨時停車した等細かい記事も投稿されている。画面上のタブにTrip Diary, Blog Forum等があるので、興味ある方はどうぞ。

Chennai Dadar SF Express/12164

Pantry/Catering    ✓ Pantry Car Available   ✓ Catering Available
Rake/Coach Composition   Loco-SLR-UR-HA1-A1-B2-B1-S8-PC-S7-S6-S5-S4-S3-S2-S1-UR-SLR
【解説】
・SFはSuper Fastの略、12164は列車番号。
・食堂車・ケータリング付、つまり食事・軽食・紅茶等のサービスがあるという事。食事料金は1等寝台料金に含まれていた。食事はベジタリアン・ノンベジタリアンを選択。軽食はサモサ等が供される他、温かい紅茶も飲める。
・Rake/Coach Composition 車両編成の事 
Loco:機関車、SLR(Sitting Cum Luggage Room:荷物車) , UR(Utility Room:機械室), PC(Pantry Car:食堂車), A(Air-con First Class:エアコン付強調文1等寝台車), B(Berth:2等寝台車), S(Second Class:2等座席車)


Type: SuperFast
Zone: CR/Central
23h 10m
1279 km
21 halts
58 km/hr
Departs @ 06:50
Platform# 7
Arrives @ 06:00
+1 night
Platform# 7

(下線の引いてある部分をクリックするとIndia Rail Infoのサイトが開きます)

158 intermediate Stations between Chennai Egmore and Mumbai Dadar Central
  Station Name  Arrives  Departs  Halt  Km  Speed  Elev
1 Chennai Egmore   6:50   0 59 8m 
2 Renigunta Junction  9:20 9:35 15m  147 63 113m
3 Koduru  10:14 10:15 1m  188 104 215m
4 Razampeta  10:34 10:35 1m  221 57 144m
5 Kadapa  11:29 11:30 1m  272 60 146m
6 Yerraguntla  12:09 12:10 1m  311 64 171m
7 Tadipatri  13:14 13:15 1m  379 54 243m
8 Gooty Junction  14:09 14:10 1m  428 46 370m
9 Guntakal Junction  14:45 15:00 15m  455 80 453m
10 Adoni  15:39 15:40 1m  507 63 420m
11 Manthralayam Road  16:19 16:20 1m  548 58 334m
12 Raichur  16:49 16:50 1m  576 81 404m
13 Narayanpet Road  17:24 17:25 1m  622 73 377m
14 Yadgir  17:44 17:45 1m  645 29 369m
15 Wadi Junction  19:05 19:10 5m  684 50 431m
16 Shahabad  19:22 19:23 1m  694 50 403m
17 Gulbarga  19:54 19:55 1m  720 59 458m
18 Solapur Junction  21:50 22:00 10m  833 58 461m
19 Daund Junction  1:15 1:20 5m  1021 69 521m
20 Pune Junction  2:25 2:35 10m  1097 65 556m
21 Lonavala  3:34 3:35 1m  1161 50 623m
22 Kalyan Junction  5:04 5:05 1m  1235 48 7m
23 Mumbai Dadar Central.  6:00     1279  
【解説】
・途中停車が21駅、通過駅を含めると158駅、走行距離1,279kmという事は、ほぼ東京--熊本間に相当する。
・所要時間23時間10分。ちなみに現在新幹線で東京--熊本間は6時間強、廃止されたブルートレインだと19時間程度だったので、今回とそれほど差がある訳ではない。
・Halt: 停車時間の事。停車時間は意外と短く10分以上止まるのは4駅だけだった。
・Elev(Elevation):標高。チェンナイから東ゴート山脈を越えてデカン高原を行き、ムンバイの手前で西ゴート山脈を越えて一気に下っているのが判る。下りの区間は真夜中だったので山岳地帯の景色が楽しめなかったのは残念。
・Speed: 時速 平均すると58kmだが、区間により100kmを超えたり、はたまた20km台というのが面白い。


mumbai-chennai.png
2.切符(E-Ticket)
インドを旅行した事がある人はご存じだろうが、その昔インドで鉄道の切符を確保するの大仕事だった。現地の駅で切符売場の長い行列に並び、横入りする人を睨み付け、ようやく順番が回ってきても満席だったり、突然窓口が閉まって途方に暮れたり・・・・とにかく苦労が多かった。

しかし今はインターネットで海外からも簡単に切符が入手できてしまうのだから時代は変わったものだ。e-ticketなのでパソコンで控を印刷し、パスポートを提示するだけ。

エアコン無の2等寝台でも良いかと思ったが、年齢と体力を考えるとエアコン付1等寝台個室に落ち着いた。体調を崩して旅行を続けられなくなったり、会社を休む事になるとマズイので。(若い人は絶対2等の方が面白いと思う)

ちなみに値段は1等寝台個室でも2,660ルピー、6千円程度
スキャン0014

3.写真
DSC02061.jpg DSC02141.jpg
(左)チェンナイ市内の渋滞風景。人口600万人程の大都市。1996年にマドラスから改名された
(右)チェンナイは南インドの玄関口なので、北部のようにナンではなく米が主食。魚を使ったカレーが美味い!


DSC02160.jpg DSC02220.jpg
(左)街角でチャイを売る屋台。クッキーと一緒に楽しむ。一杯5ルピー程度(10円)
(右)チェンナイ中央駅は1873年建設、1900年改築の堂々たる駅舎。


DSC02224.jpg DSC02240.jpg
(左)チェンナイの駅表示
(右)列車の外側に指定券を購入した乗客のリスト・性別等が貼りだされる。個人情報管理上問題では?と思うのは外国人だけで、無賃乗車・盗難防止、チケット紛失時の対応等の為、インドでは必須なのだそうだ
。 

DSC02264.jpg IMG_1940.jpg
 (左)2等寝台車(エアコンなし)。窓を開け放つ事ができ、これはこれで快適かも (右)1等寝台車(エアコン付)

DSC02238.jpg IMG_1951.jpg DSC02262.jpg
(左)1等寝台といっても内部は質素でこんな感じ。エアコン付なので窓が開かないのが残念。
(中)1等寝台の窓が開けられないので、デッキの扉から流れる景色を眺める
(右)機械室にいたエンジニアと乗務員


DSC02255.jpg DSC02267.jpg
(左)ベジタリアンの昼食。味はそれなりだった・・・ (右)軽食としてサモサも供される。10ルピー程度(20円)

DSC02256.jpg DSC02234.jpg DSC02246.jpg
(左)途中駅Tadipatriを13:50、30分遅れで到着
(中)1等車でもトイレはこんな感じ (右)2等寝台はかつての日本の急行B寝台を彷彿とさせ



IMG_1952.jpg DSC02273.jpg
(左)途中駅Raichur到着。チェンナイから約10時間。まだまだ先は長い
(右)深夜3:00頃 高原の都市Puneで停車。ホームのあちらこちらで列車待ちの人が寝ている


DSC02278.jpg DSC02277.jpg
(左)終着Dadarには約1時間遅れで到着。 (右)Dadarから通勤列車でDadarからムンバイ中央駅に向かう。

DSC02336.jpg DSC02322.jpg
(左)通勤列車の内部 (右)ムンバイの市バス

DSC02308.jpg DSC02309.jpg
(左)ムンバイ市内の市場にて (右)果物も種類が豊富

DSC02291.jpg
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス駅)。
1888年に建造されたヴェネツィアゴシック建築様式で、世界遺産にも指定されている。


DSC02334.jpg DSC02333_20120108083705.jpg
(左)(右)中心部西側にあるChurchgateにて。さすが大都会、駅にいる人々も洗練されている気がする。 


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Nam Tok

Author:Nam Tok
・鉄道と山を求め、自由気ままに歩き回りたい・・・最近はアジアの乗り鉄、撮り鉄を楽しんでいます。また山登りも、自分の体力・技術にあわせ学生時代から続けています。
・このブログに立ち寄って頂きありがとうございます。鉄道と山の魅力が少しでも伝われば幸いです。
・ちなみにNam Tokとはタイ語で「滝」の意味です。そしてタイ国鉄にはNam Tok線があるだけでなく、Nam Tok駅も存在します。更に、タイ料理で肉、ハーブ、炒った米粉を和えたサラダもNam Tok(大好物!)であり、名前に拝借した次第です。

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