Day1: 阿里山森林鉄道・北門駅の列車基地 + 烏樹林製糖のサトウキビ列車
さて今回の2泊3日の台湾鉄道旅行、初日のメインイベントは烏樹林製糖であるが、午後のトロッコ列車運転(14:30)まで時間があるので、嘉儀駅の近くにある阿里山森林鉄道の北門駅を訪れた。味わいがある木造駅舎が保存されているだけでなく、駅前には昔の日本建築の旅館があったり、車両基地には多くの機関車・保存車両が見られるらしい・・・。
1.阿里山森林鉄道・北門駅へ

(左)桃園空港に9:15到着。高鐵(台湾新幹線)桃園へはバスで約10分、そして高鐵嘉儀に11:00過ぎには到着。さすが高鐵! (右)高鐵嘉儀駅から台鉄(在来線)嘉儀駅までは、連絡バスで約20分。
阿里山森林鉄道は台鉄嘉儀駅が始発であるが、現在台風による復旧工事中の為、一部区間を除き運休中。一つ目の北門駅迄はタクシーで約5分で到着。北門駅は1910(明治43)年の開設。現在駅前は公園となっている。

(左)(右)駅前の「玉山旅社珈琲」は日本式旅館を改築してできたカフェ。旅館は戦後賑わっていたものの、阿里山への自動車道路の開通により鉄道が廃れた事に伴い、廃墟になっていた。しかし改築され、現在は地元の「洪雅書房」の経営者が運営している。郷土文化、環境保護を訴える空間で、ここまで来たら是非訪れてみたい。
2階への階段。建物は3階迄あり、昔の写真、家具、雑貨等が展示され興味深い空間が広がっている。
サイフォンで丁寧に淹れるオーガニックのコーヒーは美味。店員さんもフレンドリー。
2.北門駅車庫(阿里山森林鉄路・車庫園区)
北門駅は阿里山鉄道において最も重要な駅。車庫や検車区があり、構内はかなり広い。

(左)北門駅の西側にある車庫の敷地。入場料不要、誰でも自由に入れる。9:00-17:00開園。 (右)これはアメリカ製のシェイ式蒸気機関車25号、動態保存されている。
オレンジ色の車両の後ろには黒色の旧型客車2両が保存されていた。PA-1は現在のロゴと変わらないが・・・

(左)PA-3は昔のロゴが使用されている (右)こちらはオレンジ色の旧型車両が2両。1925年製の貴賓者用車両と調理車をして使用されていたもの。

ご覧の通り「国家元首及び高級貴賓乗用」とある、由緒正しき車両だったらしい。

(左)(右)最近迄利用されていた日本車両製のディーゼルカー「中興号」とその内部。

(左)シェイ式蒸気機関車23号 (右)現役の車両・機関車たちが広々としたヤードに。現在阿里山森林鉄道は災害による復旧工事中であるが、早期復旧しこれらの車両が活躍している姿が見たい。
3.烏樹林製糖
台湾はかつて製糖産業が経済を支えており、鉄道はその運搬に大きな役割を果たしていた。製糖産業の衰退と共に殆どの路線が廃止となったが、現在それらのいくつかは観光資源として活用されている。今回訪れたのは嘉儀の南西約10km程離れたところにある烏樹林製糖。
(左)嘉儀から電車で約15分、新営駅からタクシー約10分(250元)で烏樹林製糖に到着 (右)トロッコ列車

烏樹林駅の開設は1910年。駅舎の保存状態は良い。

駅舎の前はトロッコ列車の他、気動車、貨物、機関車等が保存されている。
烏樹林製糖は当初東洋製糖が経営していたが、1927年に大日本製糖と合併の際、明治製糖に移管された。
(左)東洋製糖の東京出張所の住所は「東京市丸の内仲通り」となっている (右)駅舎の中にある閉塞器

博物館の展示品。どのようにして鉄道を敷設したかが解説されている。

トロッコ列車は平日は2回の運行、休日は入場者の数に応じ多数運行される。この日は金曜日だった為、乗客は20人程度、ゆっくり楽しむ事ができた。入場料は列車乗車込で100元(約300円)

台糖のアイスクリームを食べながら、片道約15分ほどのトロッコ列車乗車をのんびり楽しむ。

(左)列車は一つ目の新頂碑駅で折り返し運転。 (右)列車を牽引するのは台糖の各生産拠点で活躍する徳馬(DIEMA)のディー ゼル機関車。

折返しを待つ間、機関車の運転席に乗せてもらう。
烏樹林駅に戻りヤードに保存されている車両を探検。右はディーゼル客車「成功号」
保存されているディーゼル機関車。左は日立製、右はアメリカ・ワシントン州にあるSkagit Steel製。
【ひとこと】
・ 今回訪問した阿里山鉄道北門駅、烏樹林製糖とも、高鐵嘉儀駅から近いところにある。タクシーの利用となるが、鉄道ファンでなくとも、台湾の製糖産業、日本統治時代の駅舎・旅館等を探索するのは興味深い体験となるに違いない。
・2日目(旧型客車を使用した最後の普快車)・3日目(日本統治時代の駅舎)は、別途紹介予定。
1.阿里山森林鉄道・北門駅へ


(左)桃園空港に9:15到着。高鐵(台湾新幹線)桃園へはバスで約10分、そして高鐵嘉儀に11:00過ぎには到着。さすが高鐵! (右)高鐵嘉儀駅から台鉄(在来線)嘉儀駅までは、連絡バスで約20分。

阿里山森林鉄道は台鉄嘉儀駅が始発であるが、現在台風による復旧工事中の為、一部区間を除き運休中。一つ目の北門駅迄はタクシーで約5分で到着。北門駅は1910(明治43)年の開設。現在駅前は公園となっている。


(左)(右)駅前の「玉山旅社珈琲」は日本式旅館を改築してできたカフェ。旅館は戦後賑わっていたものの、阿里山への自動車道路の開通により鉄道が廃れた事に伴い、廃墟になっていた。しかし改築され、現在は地元の「洪雅書房」の経営者が運営している。郷土文化、環境保護を訴える空間で、ここまで来たら是非訪れてみたい。


2階への階段。建物は3階迄あり、昔の写真、家具、雑貨等が展示され興味深い空間が広がっている。

サイフォンで丁寧に淹れるオーガニックのコーヒーは美味。店員さんもフレンドリー。
2.北門駅車庫(阿里山森林鉄路・車庫園区)
北門駅は阿里山鉄道において最も重要な駅。車庫や検車区があり、構内はかなり広い。


(左)北門駅の西側にある車庫の敷地。入場料不要、誰でも自由に入れる。9:00-17:00開園。 (右)これはアメリカ製のシェイ式蒸気機関車25号、動態保存されている。

オレンジ色の車両の後ろには黒色の旧型客車2両が保存されていた。PA-1は現在のロゴと変わらないが・・・


(左)PA-3は昔のロゴが使用されている (右)こちらはオレンジ色の旧型車両が2両。1925年製の貴賓者用車両と調理車をして使用されていたもの。

ご覧の通り「国家元首及び高級貴賓乗用」とある、由緒正しき車両だったらしい。


(左)(右)最近迄利用されていた日本車両製のディーゼルカー「中興号」とその内部。


(左)シェイ式蒸気機関車23号 (右)現役の車両・機関車たちが広々としたヤードに。現在阿里山森林鉄道は災害による復旧工事中であるが、早期復旧しこれらの車両が活躍している姿が見たい。
3.烏樹林製糖
台湾はかつて製糖産業が経済を支えており、鉄道はその運搬に大きな役割を果たしていた。製糖産業の衰退と共に殆どの路線が廃止となったが、現在それらのいくつかは観光資源として活用されている。今回訪れたのは嘉儀の南西約10km程離れたところにある烏樹林製糖。


(左)嘉儀から電車で約15分、新営駅からタクシー約10分(250元)で烏樹林製糖に到着 (右)トロッコ列車

烏樹林駅の開設は1910年。駅舎の保存状態は良い。

駅舎の前はトロッコ列車の他、気動車、貨物、機関車等が保存されている。

烏樹林製糖は当初東洋製糖が経営していたが、1927年に大日本製糖と合併の際、明治製糖に移管された。


(左)東洋製糖の東京出張所の住所は「東京市丸の内仲通り」となっている (右)駅舎の中にある閉塞器

博物館の展示品。どのようにして鉄道を敷設したかが解説されている。

トロッコ列車は平日は2回の運行、休日は入場者の数に応じ多数運行される。この日は金曜日だった為、乗客は20人程度、ゆっくり楽しむ事ができた。入場料は列車乗車込で100元(約300円)


台糖のアイスクリームを食べながら、片道約15分ほどのトロッコ列車乗車をのんびり楽しむ。


(左)列車は一つ目の新頂碑駅で折り返し運転。 (右)列車を牽引するのは台糖の各生産拠点で活躍する徳馬(DIEMA)のディー

折返しを待つ間、機関車の運転席に乗せてもらう。


烏樹林駅に戻りヤードに保存されている車両を探検。右はディーゼル客車「成功号」


保存されているディーゼル機関車。左は日立製、右はアメリカ・ワシントン州にあるSkagit Steel製。
【ひとこと】
・ 今回訪問した阿里山鉄道北門駅、烏樹林製糖とも、高鐵嘉儀駅から近いところにある。タクシーの利用となるが、鉄道ファンでなくとも、台湾の製糖産業、日本統治時代の駅舎・旅館等を探索するのは興味深い体験となるに違いない。
・2日目(旧型客車を使用した最後の普快車)・3日目(日本統治時代の駅舎)は、別途紹介予定。
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