2013.9月 昭和の雰囲気を求めてバンコク中央駅へ
バンコク・ファランポーン駅は、タイ国鉄の長距離列車、近郊列車は勿論、マレーシア行の国際列車も発着する中央駅。頭端式ホームが並びヴォールト大屋根が架かるスタイルは典型的なヨーロッパ型のターミナル駅の趣を感じさせる。
ここに来ると日本の昭和時代のターミナル駅、特に上野駅の雰囲気を味わう事ができる。非電化でディーゼル機関車が牽引する客車が殆どで、エアコンなしの寝台車、客車、食堂車が普通に見られる他、日本から輸出された車両、譲渡された客車が現役で活躍しているのがその理由だろう。

ファランポーン駅正面。9月のタイは雨季末期に入り、空はどんよりとしている。

見事な大屋根からは太陽光が降り注ぐ。最近更新された駅の表示板が美しく輝いていた。写真のディーゼル機関車はGE製。
(左)様々な種類のディーゼル機関車が活躍するが、これは日立製のHID型。米国GE製の機関車と共に、優良列車を牽引する「タイ国鉄の顔」となっている。 (右)ホーム先端部にある行先表示板も、手動で差替。

タイ東北地方から到着した長距離列車。駅や車内には僧侶用の優先席もあり。

(左)日本では見られなくなった行先表示板が大活躍。全て木製で赤が特急・急行等の優等列車用、白が普通列車用。(右)日本の10系客車を基本設計とする車両。塗装が剥がれて痛々しいが現役で活躍。

特急・急行列車用の行先表示板がホームに並ぶ。

こちらはバンコク近郊・チャチュンサオ行きの普通列車。オーストラリア製の中古車両を使用。

(左)ホームではほのぼのとした光景が見られる。地方からバンコクにやってきた家族だろうか。(右)一番端の12番線ホームでは、理容師の卵が無料で散髪 の練習を行っている。

ゆったりとした時間が流れる。背景は日本の10系車両を基に製造、輸出された客車。

(左)到着した三等車にて。他の乗客が降りても爆睡中 (右)食堂車も日本製客車を改造したもの。

JRから譲渡された12系・14系・24系の車両も改造され、新塗装で長距離列車に組み込まれ元気に活躍中。
(左)塗装が剥がれている車両もあるがまだまだ現役 (右)昭和48年という事は40年働いている事になる。
【ひとこと】
・バンコク国鉄は電化されておらず、ディーゼル機関車が牽引する客車が大勢を占める。バンコク市内のスカイトレイン(BTS)、地下鉄(MRT)は近代的であるが、ファランポーン駅に一歩踏み入れると、昭和の雰囲気を満喫する事ができる。
・駅は改札がなく出入り自由、跨線橋・地下通路といったものは存在しないので線路の横断も自由。駅の中には乗客のみならず、ベンチに寝転がっている人、野良犬、そして日本の中古車両の改造車、新塗装車・・・被写体に事欠かない。
・残念ながら、中央駅は4-5年後にバーン・スーに移転する事が決定した為、ファランポーンで長距離列車の発着 が見られなくなるのも時間の問題だ。列車の遅延解消の為には致し方ないが、中央駅の風情が見られなくなるのは残念・・・
ここに来ると日本の昭和時代のターミナル駅、特に上野駅の雰囲気を味わう事ができる。非電化でディーゼル機関車が牽引する客車が殆どで、エアコンなしの寝台車、客車、食堂車が普通に見られる他、日本から輸出された車両、譲渡された客車が現役で活躍しているのがその理由だろう。

ファランポーン駅正面。9月のタイは雨季末期に入り、空はどんよりとしている。

見事な大屋根からは太陽光が降り注ぐ。最近更新された駅の表示板が美しく輝いていた。写真のディーゼル機関車はGE製。


(左)様々な種類のディーゼル機関車が活躍するが、これは日立製のHID型。米国GE製の機関車と共に、優良列車を牽引する「タイ国鉄の顔」となっている。 (右)ホーム先端部にある行先表示板も、手動で差替。

タイ東北地方から到着した長距離列車。駅や車内には僧侶用の優先席もあり。


(左)日本では見られなくなった行先表示板が大活躍。全て木製で赤が特急・急行等の優等列車用、白が普通列車用。(右)日本の10系客車を基本設計とする車両。塗装が剥がれて痛々しいが現役で活躍。

特急・急行列車用の行先表示板がホームに並ぶ。

こちらはバンコク近郊・チャチュンサオ行きの普通列車。オーストラリア製の中古車両を使用。


(左)ホームではほのぼのとした光景が見られる。地方からバンコクにやってきた家族だろうか。(右)一番端の12番線ホームでは、理容師の卵が無料で散髪

ゆったりとした時間が流れる。背景は日本の10系車両を基に製造、輸出された客車。


(左)到着した三等車にて。他の乗客が降りても爆睡中 (右)食堂車も日本製客車を改造したもの。

JRから譲渡された12系・14系・24系の車両も改造され、新塗装で長距離列車に組み込まれ元気に活躍中。


(左)塗装が剥がれている車両もあるがまだまだ現役 (右)昭和48年という事は40年働いている事になる。
【ひとこと】
・バンコク国鉄は電化されておらず、ディーゼル機関車が牽引する客車が大勢を占める。バンコク市内のスカイトレイン(BTS)、地下鉄(MRT)は近代的であるが、ファランポーン駅に一歩踏み入れると、昭和の雰囲気を満喫する事ができる。
・駅は改札がなく出入り自由、跨線橋・地下通路といったものは存在しないので線路の横断も自由。駅の中には乗客のみならず、ベンチに寝転がっている人、野良犬、そして日本の中古車両の改造車、新塗装車・・・被写体に事欠かない。
・残念ながら、中央駅は4-5年後にバーン・スーに移転する事が決定した為、ファランポーンで長距離列車の発着 が見られなくなるのも時間の問題だ。列車の遅延解消の為には致し方ないが、中央駅の風情が見られなくなるのは残念・・・
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