2011.04大連・瀋陽・調兵山 鉄道紀行
昨年、真岡鐡道で走っているC12を見に行った時、自分が中学・高校生の時に九州や北海道に蒸気機関車を追いかけていた頃の記憶が鮮やかに蘇ってきた。
中国には、現役で活躍する蒸気機関車が、2011年現在まだ存在するという。しかしそれも風前の灯・・・・
今のうちに見ておかなくては、という事で、5月の連休を利用して大連へ飛んだ。

(左)夕陽に光る躍進269号。調兵山駅にて (右)よく手入れされた動輪が美しい
日本各地で動態保存されている機関車は貴重であり、関係者の苦労には本当に頭が下がる。しかし、現役で客車・貨物を牽引している蒸気機関車、そして現地の乗客・乗務員の表情、そして汽車が走る風景を体験する喜びはまた格別である。
国内ではもう30年以上前に見られなくなってしまった光景が、今なら3時間余りのフライトで中国へ飛べば見る事ができる。流石に中国でも既に主要幹線からは姿を消しているが、炭鉱等で細々と現役で働く機関車がまだ残っている。しかし、それらも国策で無煙化が進んでいる現在、何時無くなってもおかしくはない。

(左)調兵山駅にて。女性の車掌が多く活躍している (右)後向きで客車を牽引する上游号
日本から最もアクセスが良いのは、調兵山という人口25万人程の市で、瀋陽から100km程。ここは1956年に埋蔵量の豊富な炭鉱が発見され、現在も「遼寧鉄煤集団」という石炭会社により採掘が行われている。遼寧省石炭生産量の三分の一を占めているらしい。
現在活躍している蒸気機関車は3台。市内中心部から炭鉱に向かう支線が張り巡らされており、朝夕は労働者を運び、日中は石炭を運搬するというわけだ。

(左)客車内部。椅子は固めで長時間の乗車はきつい (右)調兵山は人口約20万人の炭鉱の町
撮影には料金を支払い、許可証を得る必要がある。博物館が併設されていたりして、町おこしの一環としても、蒸気機関車をうまく利用しているようだ。
日本は勿論、欧米の鉄ちゃんも良くやってくる。今回は日本のゴールデンウイークだったので、カメラと三脚を持った元・鉄道少年達が10名以上、いくつかの団体で行動していた。単独で来ている人は見かけなかった。
中国は上海・北京等に出張で何度か行った事があり、大都市の移動であれば中国語ができなくても筆談で何とかなる。しかし大連・瀋陽は初めてで、しかも調兵山での撮影には車が必要な事から、現地の旅行社にオリジナルのツアーを組んでもらう事にした。
今回のコースは下記の通り、4泊5日の全日程鉄道三昧!
何せ一人だけなので自分の行きたい場所に行き、好きなだけ滞在できるのは有難い。
1日目: 成田--大連 JL827(09:45-12:00) 宿泊:大連賓館(旧大連ヤマトホテル)
大連市内見学(市電乗車、旧満鉄本社、特急あじあ号を牽引した蒸気機関車パシナの見学等)
2日目: 大連--瀋陽 特急列車T5303 (08:00/11:54) 宿泊:調兵山鉄煤賓館
車で調兵山へ(約1時間半)、到着後蒸気機関車撮影
3日目: 調兵山蒸気機関車撮影後、車で瀋陽へ 宿泊:瀋陽君悦酒店
4日目: 午前中瀋陽市内見学(奉天駅、旧瀋陽ヤマトホテル、満鉄本社)
瀋陽--北京 特急列車D2(13:01/17:01) 北京泊(友人宅)
5日目: 北京市内見学(鉄道博物館、地下鉄等)
北京--羽田 JL024(16:40-21:00)
その時の写真はこちらへ。
【ひとこと】
・現在(2011年)、調兵山にある蒸気機関車は3台のみ。昔は全て蒸気機関車だったが、かなりの部分がディーゼル機関車に置き換えられてしまった。但し、機関車の製造年は1999年と意外に新しい。まだ当分は運行されるのではないか・・・・と淡い期待。
・瀋陽迄は全日空・中国南方航空等が運行しており、車をチャーターすればその日のうちに調兵山迄行く事が可能。夜間も蒸気機関車は火を落とさないようなので、駅前のホテルに宿泊すれば夜の撮影も楽しめる。
・機関車の運行状況によっては、運転席に乗せてもらう事もできるという。(運転手に幾らか渡すらしいが) 今回は残念ながら無理だったので、近いうちにまた行くしかないか・・・(笑)
中国には、現役で活躍する蒸気機関車が、2011年現在まだ存在するという。しかしそれも風前の灯・・・・
今のうちに見ておかなくては、という事で、5月の連休を利用して大連へ飛んだ。


(左)夕陽に光る躍進269号。調兵山駅にて (右)よく手入れされた動輪が美しい
日本各地で動態保存されている機関車は貴重であり、関係者の苦労には本当に頭が下がる。しかし、現役で客車・貨物を牽引している蒸気機関車、そして現地の乗客・乗務員の表情、そして汽車が走る風景を体験する喜びはまた格別である。
国内ではもう30年以上前に見られなくなってしまった光景が、今なら3時間余りのフライトで中国へ飛べば見る事ができる。流石に中国でも既に主要幹線からは姿を消しているが、炭鉱等で細々と現役で働く機関車がまだ残っている。しかし、それらも国策で無煙化が進んでいる現在、何時無くなってもおかしくはない。


(左)調兵山駅にて。女性の車掌が多く活躍している (右)後向きで客車を牽引する上游号
日本から最もアクセスが良いのは、調兵山という人口25万人程の市で、瀋陽から100km程。ここは1956年に埋蔵量の豊富な炭鉱が発見され、現在も「遼寧鉄煤集団」という石炭会社により採掘が行われている。遼寧省石炭生産量の三分の一を占めているらしい。
現在活躍している蒸気機関車は3台。市内中心部から炭鉱に向かう支線が張り巡らされており、朝夕は労働者を運び、日中は石炭を運搬するというわけだ。


(左)客車内部。椅子は固めで長時間の乗車はきつい (右)調兵山は人口約20万人の炭鉱の町
撮影には料金を支払い、許可証を得る必要がある。博物館が併設されていたりして、町おこしの一環としても、蒸気機関車をうまく利用しているようだ。
日本は勿論、欧米の鉄ちゃんも良くやってくる。今回は日本のゴールデンウイークだったので、カメラと三脚を持った元・鉄道少年達が10名以上、いくつかの団体で行動していた。単独で来ている人は見かけなかった。
中国は上海・北京等に出張で何度か行った事があり、大都市の移動であれば中国語ができなくても筆談で何とかなる。しかし大連・瀋陽は初めてで、しかも調兵山での撮影には車が必要な事から、現地の旅行社にオリジナルのツアーを組んでもらう事にした。
今回のコースは下記の通り、4泊5日の全日程鉄道三昧!
何せ一人だけなので自分の行きたい場所に行き、好きなだけ滞在できるのは有難い。
1日目: 成田--大連 JL827(09:45-12:00) 宿泊:大連賓館(旧大連ヤマトホテル)
大連市内見学(市電乗車、旧満鉄本社、特急あじあ号を牽引した蒸気機関車パシナの見学等)
2日目: 大連--瀋陽 特急列車T5303 (08:00/11:54) 宿泊:調兵山鉄煤賓館
車で調兵山へ(約1時間半)、到着後蒸気機関車撮影
3日目: 調兵山蒸気機関車撮影後、車で瀋陽へ 宿泊:瀋陽君悦酒店
4日目: 午前中瀋陽市内見学(奉天駅、旧瀋陽ヤマトホテル、満鉄本社)
瀋陽--北京 特急列車D2(13:01/17:01) 北京泊(友人宅)
5日目: 北京市内見学(鉄道博物館、地下鉄等)
北京--羽田 JL024(16:40-21:00)
その時の写真はこちらへ。
【ひとこと】
・現在(2011年)、調兵山にある蒸気機関車は3台のみ。昔は全て蒸気機関車だったが、かなりの部分がディーゼル機関車に置き換えられてしまった。但し、機関車の製造年は1999年と意外に新しい。まだ当分は運行されるのではないか・・・・と淡い期待。
・瀋陽迄は全日空・中国南方航空等が運行しており、車をチャーターすればその日のうちに調兵山迄行く事が可能。夜間も蒸気機関車は火を落とさないようなので、駅前のホテルに宿泊すれば夜の撮影も楽しめる。
・機関車の運行状況によっては、運転席に乗せてもらう事もできるという。(運転手に幾らか渡すらしいが) 今回は残念ながら無理だったので、近いうちにまた行くしかないか・・・(笑)
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