2012.5月Malayan Tiger Train~マレー半島800kmを走破するブルートレイン

JRで活躍していたブルートレインがマレーシア国鉄に譲渡され、今年初めから運行されるとのニュースを見たのは昨年末。列車の名前はMalayan Tiger Train(略称:MTT)といい、2011年12月29日から、マレー半島東海岸部北端のTumpatと、南端にあるシンガポールとの国境の町Johor BahruにあるJB Sentral駅の間、約800kmを15時間かけて結ぶ。

マレーシア国鉄も資金面で余裕がないようで、日本に対して中古車両の提供と技術支援要請があり、それに対して国際協力機構(JICA)が技術者の派遣を行ない、JR九州とJR西日本が計14両のブルートレイン(14型座席車と寝台車)を寄贈する事になったというのが経緯らしい。

南国で第二の人生を送るブルートレインを応援すべく、ゴールデンウィークを利用しシンガポールに飛び、金曜の夜混み合うマレーシア国境をタクシーで越え、Johor Bahru入りした。
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(左)列車はJohor BahruにあるJB Sentral駅を22:30に出発、翌日13:30に終点Tumpat到着予定。
(右)駅に貼りだされている時刻表。現在のところ週3往復で、月・水・金がJB Sentral発、火・木・日がTumpat発。

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(左)JB Sentralは最近新しい駅舎になり、昔の情緒あるマレー風の建物が消えてしまい残念。
(右)B寝台の入口。英語に加え、マレー語、中国語も補記されている。
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(左)日本でのB寝台ソロがこちらでは1等車として使用されている
(中)(右)日本語の表示がそのまま残されているのが嬉しい

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(左)1等車内部。毛布にはKTM Intercityのロゴが。その他はJR時代のままだ
(右)昭和51年製造という事は今年で36年目という事になる

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(左)(右)座席車の風景。これはJR西日本でシュプール号として使用されていた車両で、スキー置場・更衣室等のスペースがある珍しい車両。
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これが寝台車のチケット。日本からインターネットで予約可。1等寝台・運賃込でMYR150(約4,500円)。
約800km、15時間乗車してこの値段は安い!
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(左)(右)翌朝、東海岸路線の中間にあるGua Musang駅で上下列車の交換の為約20分停車。但しこの時点で3時間近く遅れていた。マレーシア国鉄は殆どが単線で、長距離列車が遅れるのは日常茶飯事らしい。Gua Musang駅付近は周辺に岩やmがそびえ、その中には洞窟があり観光地となっている。
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途中駅で上り列車の交換を待つMalayan Tiger Train。動画はこちらへどうぞ。

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(左)南国らしいのどかな駅に停車 (右)終点Tumpat近くの車窓風景。尚、動画はこちらへどうぞ。
  
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(左)2等寝台で知り合ったマレーシア人のファミリー (右)終点Tumpatに到着

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 (左)(右)Tumpat駅のホームにて


【ひとこと】
・製造後35-40年経過しており老朽化は否めないが、メンテナンスは良く、現地での新塗装も元の青色を生かした中々のデザインで、新たに生まれ変わったブルートレインが第二の人生を送る姿を見ると胸が熱くなってくる。
・譲渡された車両は14両で2編成あるが、現在運行されているのは1編成のみの為、週3往復となっている。Tumpatの車両基地で聞いたところ、1編成は車両のジェネレータ故障で修理中との事で、修理が終了すればフル稼働(週6往復)で、毎日運行に近づくかもしれない。
・料金は1等寝台で片道約4,500円、2等寝台で2,000円足らず。マレーシアまでは話題のAir Asiaで格安に行く事もできるので、日本国内の乗り鉄と比較しても費用的にはそれ程大きな負担にはならないので、興味のある方は是非!

【追記】Malayan Tiger Train運休中・・・このまま廃止の可能性も?
2012年10月から、Malayan Tiger Trainは車両点検の為運休。
車体台枠不良との事で、全車両が終点のTumpat駅で屋外留置で野ざらしとの事。2編成しかなく、他の車両との混結不可なので、マレーシア国鉄の手に余ったという事だろうか、残念である。何とか復活してほしいものであるが・・・・
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Author:Nam Tok
・鉄道と山を求め、自由気ままに歩き回りたい・・・最近はアジアの乗り鉄、撮り鉄を楽しんでいます。また山登りも、自分の体力・技術にあわせ学生時代から続けています。
・このブログに立ち寄って頂きありがとうございます。鉄道と山の魅力が少しでも伝われば幸いです。
・ちなみにNam Tokとはタイ語で「滝」の意味です。そしてタイ国鉄にはNam Tok線があるだけでなく、Nam Tok駅も存在します。更に、タイ料理で肉、ハーブ、炒った米粉を和えたサラダもNam Tok(大好物!)であり、名前に拝借した次第です。

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